
内容をまったく知らず期待もせずに観はじめた作品だったけれど、とっても面白かったです。…というか原作が直木賞受賞作でテレビドラマ化されたことも知らなくてごめんなさい(;´Д`)
空中ブランコ



精神科に関わる病気からアプローチするシナリオですが、内容はまったくもってヒューマンドラマなのでした。毎回いくらか心が動かされるのですよ。程度の違いはありますけど。
いちばん印象に残っているのは第10話の「オーナー」かな。誰かに似ているのでシニカルタッチかと思いきや、いつも通りの、かついい意味で裏切られた珠玉の短篇ドラマでした。
作風にはいろんなモノが混ざっていました。
実写混じり、声優さんの顔出し(レタッチ)、3D 合成、独特な色彩デザイン、癖のある登場人物、ほかいろいろ。1つひとつは既に昔から存在する手法なのだけど、何かすべてが1本の線に上手く乗っている感じがしました。そう感じたから面白いと評価出来たのかなと思います。
各話自体は基本的に独立しつつ、日付が短期に集中して同時進行してました。
ザッピングと言うのか言わないのかは分かりませんが、過去に出てきたキャラが話に絡んだときにその裏ストーリーが分かってて面白いし(逆に姿だけ先に登場させるパターンもありました)、シナリオに深みを感じられて良かったです。イップス症状の野球選手と携帯依存少年がとくにそうですね。
おそらく主人公なのに、伊良部先生が捉えどころの無い不思議なキャラでした…。姿の描写が3通りもあって余計に。
注射を見るときの伊良部先生の脂汗が毎回面白かったです。あれって注射がコワイけど見たい、という心情なのでしょうか?
マユミ(杉本有美さん)も最初はとくにどうとも思わなかったのですが、話が進むにつれて味のあるキャラになっていました。
お話の進行のちょっとしたアクセントになっていたと思います。場面の空気が変わるような感じがしていました。マユミはたいてい完全実写で、たぶんお色気担当です。
オープニングテーマ : 「Upside Down」 電気グルーヴ
エンディングテーマ : 「Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)」 電気グルーヴ
OP/ED も好きで毎回ちゃんと聴いてました。
『空中ブランコ』はどこか実験的作品の匂いがしますけど、このアニメは良作だと思いました。観て良かったです。
制作者さま、CASTさま、どうもありがとうございました!
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