
キリクの想いはエリンに届かず。
獣の奏者エリン 第48話 「リョザの夜明け」
イアルとキリクはエリンと出会って生き方や考え方が変わりました。
そのふたりが再び激突し、ダミヤからの追っ手を払うために共闘になる流れは良かったです。その根底にはふたりが想うエリンという光があったと思います。

イアルはこの国のために、エリンの進む道のために、戦おうとしました。
死ぬつもりで守るのでもなく、助かる命なら死なせない、と言うなんて、以前のイアルとはだいぶ違いますね。

キリクはどうなのでしょうか。
キリクがエリンに「一緒に行こう」と言ったのは、妹のターナを亡くし、信じてきた生き方も失ってしまって、"清らかな者"として妹を重ねているエリンとともに生きることに救いを見出したからなのかな、と思いました。また勝手な想像なのですけど。
エリンに逃げることを勧めたのも、追っ手からイアルを逃がそうとした(=ダミヤのもとへ行かせた)のも、どれもエリンを想うからと思うのですが、イアルとはまたちょっと違った行動になっていますね。
エリンをイアルに託し、夜明けとともに力尽きようとしているキリク先生…。助かるのかな。あのまま死んでしまうような雰囲気が…(´・ω・)

セィミヤは「夜が明けたら心を決めなければならない」と言いました。
もう材料はほぼ揃っていて、セィミヤの心も決まりかけていると思えるのですけど…。タハイ・アゼの地で見た夜明けが彼女の背中を押したようにも見えます。
セィミヤはどういう答えを出すのでしょうか。
ヌガンの動きもアヤシイ。

いまリランのそばにいるエリンはどうするのでしょうか。
ダミヤの脅迫通り王獣を駆って闘蛇を一掃すれば、真王側がこのまま君臨し、王獣規範を封じることが出来なくなります。その一方で、セィミヤからは何もしないでいい、ただ見届けてほしいと言われて動けないようですし。
ここは上手くダミヤに近付いたイアルが展開のキーになるのでしょうか。

次回、第49話は「決戦」。
長かったエリンの物語もあと残り2話です。
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