前巻に続いてドラマ版との違いを中心に原作コミック版の感想を書いてます。考察は出来ません。思いついたことだけ書いてます。
ネタバレ OK なかたのみ続きをどうぞ。
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その前に気になってたのでもう一度コミック第7巻を見直してみたところ、やっぱりディーラーはリフルシャッフルしかしてませんでした。ヒンズーシャッフルもしてるはずですけど、その描写がありませんでした。
この17ポーカーの勝敗を分けたキーがリフルシャッフル(パーフェクトシャッフル)なので、読者への印象付けという伏線だったのかな。
どのみち第8巻の開始早々でディーラーはヒンズーシャッフルもリフルシャッフルも手際よく行っているのでいいのですけれど、ネタを先に知っていたので考えすぎてました。
[コミック] LIAR GAME 8 : ドラマ版との相違点と感想
第8巻目。17ポーカーの続きです。
菊地が宣言通りにジョーカーカードを手に入れたとき、それは手札のいちばん右(表側からいうと1枚目)にありました。
ドラマ版では左、つまりいちばん下になっていて、それはきっと緊迫感の演出です。1枚目にあるとカードを確認するために裏返した時点ですでに見えちゃいますから。ドラマではわざわざ1枚ずつずらしてカードを確認、しかも濃い影まで作って本当に最後の1枚がジョーカーなのか!?と煽っていましたから。
……なんだかすごくどーでもいいですね(;´Д`)
勝負が決した後、秋山は必勝法を自軍のナオとフクナガにだけ明かしました。ドラマ版では相手チームにも説明しています。
これは(視聴者の)気持ちの問題なのでしょうか。大げさに言うとカタルシス的な。
菊地はこちらを蹴落とすために策を巡らせて、あれだけ自信満々に勝負に打って出たけど、結果は秋山に返り討ち。こちらが大逆転で勝利です。ならやはりどうやって勝ったかを相手にも知らしめる必要があると思うのです。勝ち誇れるし、すっきりもするでしょ、みたいな。
アレです、創作モノでよくある、"冥土の土産話"ですよ。ちょっと違うけど。
次に回らないルーレット。
このゲームではナオの立てた作戦が見事にハマって勝った訳ですが、それをミスリードさせる描写がいろいろと違っています。原作(マンガ)版では、
- 本番開始前のフクナガの不安な気持ちがはっきりと表現されてます
- 続けてナレーション(モノローグ文字)でも「フクナガさんがとんでもないことをしでかすのである」と書いちゃってます
- ナオのピンチにタイムをかけたのはフクナガではなく、秋山
読んでいて思ったのは、ちょっと原作ではミスリードを演出しすぎカモ?ということ。マンガ的に常套手段でむしろこのゲームの肝なので、気にならない程度ではありますが。
タイムをとったのがフクナガだったドラマ版のほうが、「やらかしやがったな!(><」という感じが出てて、すごくイイ演出(脚本)ですね。もう秋山に頼れない…!という緊迫感も出していましたし。
逆に原作ではコサカの背景が少し語られていて、そのせいなのか、コサカの「やっぱり人は信じられない」という悲哀や、逆転された直後のまだ諦め切れない必死さがそれなりに伝わってきました。
ナオの「わたしたちはあなたたち3人を救います」に続いていく流れも良かったです。正直ドラマでは感じなかったのに、マンガではちょっと心に沁みました。
あとは原作版限定で、フクナガが秋山のことを好きだの、乙女心がどうの、ですね(笑)。
このあたり読んでて面白かったです。真偽は別としてフクナガが女らしい格好で来たもう1つの理由、ナオがフクナガを信頼した理由ともつながっています。
ナオも秋山に好意を持ってると取れる描写もあります。そう感じたのはわたしの勝手な妄想でしょうか…?(^^;
ライアーゲームに対する秋山の見解が語られてます。
シナリオの流れとしては当然でかつ理論的な帰結なのだけど、今後の展開と考えようによってはクリティカルなネタバレなので、ネタバレ注意と書いてありますがあえて詳細は書かないでおきます。
何だか原作版とドラマ版では LGT 事務局の目的が違っているような印象をわたしは受けます。
原作での事務局はおカネ第一主義、でもドラマ版では人間性や頭脳/能力を見ているような、そんな感じがするのです。…どうなのでしょうかね。例によってハズレてそうですが。
巻のラストでは再びヨコヤ登場! 次巻から激突必至。
なるほどドラマ版ではもうヨコヤが出ないから、代わりに葛城リョウが登場なのですね。ヨコヤという人物、それと前回の対決でああゆう終わり方をしたことを考えると、ドラマ版でも秋山VS葛城の対決に"因縁"という重石をつけないとバランスが取れません。
以上、ナオたちが敗者復活戦を勝ち上がったところで第8巻は終了です。
過去の記事と次の記事
LIAR GAME 第7巻 感想、というよりドラマ版との相違点と補足
LIAR GAME 第8巻 ドラマ版との相違点と感想
LIAR GAME 第9巻 (未定)
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