2009
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獣の奏者エリン 第16話 「堅き楯のイアル」 感想

獣の奏者エリン #16

入舎の試しを受けるために王都カザルムへやって来たエリンがその途中でイアルとすれ違ったお話でした。今回語られたのはイアルの過去と現在です。

獣の奏者エリン 第16話 「堅き楯(セ・ザン)のイアル」

この4年でイアルも立派なセ・ザンになっていました。
おそらくは事情があったにせよ掟を破ったハガルを始末するという命を受け、イアルはその通り実行しました。イアルは自らの手で師匠のハガルを討ちました。剣の腕も上がっていると見ていいのかな。

幼い頃に父親を火事で失ったイアルの家族を救ってくれたハガル。イアルは斬った後でハガルを抱きかかえて涙を流しましたが、「情けを感じるには人の命を奪いすぎた」と同僚には答えていました。
それがイアルの生き方なのですね(´・ω・)。イアルはセ・ザンであり、その掟の中でしか生きられないのです。人の情けにすらつけこむ隙だとするセ・ザンの世界に生きる者として、そんな人の情けを感じていてはダメなのです。

ヌックとモックが路地で絡まれているのを見たときも、イアルは極力他人と関わらないようにするセ・ザンのやり方を守って通り過ぎていました。同僚が盗賊をサイコロで打ち倒しましたけど、昔のイアルならこの同僚と逆だったかもしれません。

イアル 「甘さが命取りになる」
かつての師匠の忠告を守っているイアルはセ・ザンとして成長していることが今回でよく見えました。同僚と比べてもイアルは自分を厳しく律していることが見えます。
視聴者的には悲しい生き方に見えますけど(´・ω・)、イアルにはそうするしか生きてゆく道はなかったし、小さな頃は父親のように竪琴師になりたかったイアルですが、いまは王族の護衛師、堅き楯(セ・ザン)なのだから、ただそれだけが理由なのでしょう。


獣の奏者エリン #16
獣の奏者エリン #16

イアルがエリンの前に姿を現さなかったのも当然のことかな。4年前にエリンに何かを感じたイアルは自分の大事な竪琴をエリンに渡したけれど、親しい人間を作ったり大事な人と関わったりしないのがセ・ザンの生き方なのだから。

それでもイアルが竪琴を直したのを見ると、イアルにとってエリンはやはり特別な存在になっているのでしょうか。
二人がそのうちに運命の再会をすることは予想できるので、そのとき二人がどうなっているのか、そしてどうなってゆくのか楽しみです。


エリンの入舎試験は今回は持ち越しになりましたが、来週も国の歪みが語られるみたいなので、さらにお預けになりそうですね(^^;



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Comment

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  2. 2009/04/26(Sun)  21:53nns  #PjhX0VK2 [] [編集]

    今晩は。

    元来、絵柄の割にはハードな本作ですが、今回は、ほとんど「必△仕△人」の様なノリの話でしたね。

    いささか気が早いですが、最後の方には、イアル(とエリン)が、「カ△イ外伝」の様になってしまうなんて事は…

    次回は、タイトルからしてキナ臭いですし。



  3. 2009/04/28(Tue)  20:46Chel  #uWMNODuI [] [編集]

    ▼nnsさん
    レスが遅くなりました><。気力が弱まっててあと首が痛くて…痛みはもうだいぶ治まりましたけど。

    >イアル(とエリン)が、「カ△イ外伝」の様に
    カムイ伝は原作を(たぶん)少し読んだことはあるのですけど覚えてません。イアルがセ・ザンを抜ける可能性も、ってことかな?
    セ・ザン的にエリンの護衛につくことはなくて、イアルが王族を取る(職務に忠実)かエリンを取るか、なんていう展開はあるかなと勝手に想像はしてます。
    二人の今後、いったいどう絡むのかは気になりますね。

    コメントありがとうでした!



  4. 管理人のみ閲覧できます

    2009/04/30(Thu)  13:56-  # [] [編集]

    このコメントは管理人のみ閲覧できます



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*獣の奏者エリン 第16話 堅き楯(セ・ザン)のイアル[ つれづれ ]
2009/04/26(Sun) 15:25

 情けは無用と言われていたイアルが、4年経ってそれを言う立場になるとは・・・。それでも本質は優しい若者のままだと思いたいですね。

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2009/04/26(Sun) 15:32

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2009/04/26(Sun) 16:00

イアルはアニメだと竪琴の職人さんになっているけど、原作だと指物師というそうですが、家具を作る職人さんなんですよね。職人と言っても、本人はアニメと同じく道楽を強調していますけど。

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Author : Chel

* おもに深夜アニメの感想/レビューを書いています。…のはずがいつのまにか朝/夕方アニメの感想が多くなってた。どうしてこうなった。
* 妄想系劇場型、思い込み脳内補完の感想記事をよく書きます。解説や考察は出来ません。

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