Little Colors

ヴァンス伯爵家の長女、クローデットのお話。だいぶシリアス寄りでした。

伯爵の正妻の子ではないクローデットは他の姉妹たちのようには大事にされずに育てられてきましたが、それでも父親に愛されたいクローデットはその期待に応えるべく、ヴァンス家のために"日陰の花"として咲く人生を受け入れているようです。

だからクローデットは次期当主であるレイナに伯爵家の跡継ぎとして相応しい女性になってもらいたくて、いつも作法や礼儀にうるさく、結果、レイナの自由を束縛することになっていました。すべては伯爵家のため、レイナのため、でもそれは自由を望むレイナの気質とは相容れない部分なのでした。
レイナはクローデットのことが大好きなのだけど、その気持ちのすれ違いが今回の旅立ちの原因の一端にもなってしまったと思うとちょっと悲しくもあります。




クローデットは「映像を世界に中継された戦いで正統後継者に恥をかかせる訳にはいかない」という心遣いを見せました。この時点でクローデットがレイナに勝つのは前提で、クローデットが考えるのはあくまでもヴァンス家にために自分がどうするかなのですね。
ヴァンス家の中にいて生まれの違うクローデットはヴァンス家のためにという生き方でしか自分の居場所を作れなかったように思えます。




クローデットは伯爵の微笑みは自分にではなく本当はレイナへ向けられたものだということも知っていました。愛する父の微笑みを得るためにクローデットは自分が出来ることをしようとし、その一方で報われない嫉妬のようなものをレイナに対して感じていたようですね。




最後に崖から落ちそうなレイナの手をクローデットが離したのは、羨望や嫉妬からなのか、レイナの願い通りにレイナを自由にしてやりたかったのか、それともレイナが手を振りほどいてしまったのか、どうなのでしょうか。
そのどれもが当たってそうで…、クローデットの複雑な気持ちが伝わってくるようでした。ちょっと切ない。


今回は第2話のトモエに引き続き、何だかいいお話でした。
登場人物の背景が分かってくるとやはり物語に深みが出てきます。この作品がエロいだけに勘違い気味にそう感じるだけなのかもしれませんけど（＾＾；






あやしいキノコを食べたせいでリヴァースしたり変なモノが見えたりしはじめたレイナ（笑）。
ナナエルはクローデットと戦うレイナに"エンジェル印のホーリーミルク"を飲ませました。なんで牛乳なん？と思っていたんだけど、レイナがミルクをナナエルに噴いてしまって謎が解けました。エロいですね。ミルクがまるで精(以下略)





今回でやっとナナエルが活躍しましたね。天使のお仕事とは、つまり女の子たちの恥ずかしい闘技の姿を世界中に中継することだったのです！（汗）
なかなか機会がないからナナエルが無理やり戦いをセッティングしたのだけど、天使がこんなことしてもいいのでしょうか（＾＾；





おっぱいやお尻が全世界に晒されるのは冷静に考えると SUGEEE のですが（＾＾；、このアニメでは笑って楽しむところなので深く考えることではありませんね。
クローデットが「貴族の子女たるもの」とか言ってましたけれど、この世界の倫理観はいったいどうなってるのかと小一時間問い詰め…たい気持ちはありません。これでいいです。むしろ歓迎デス。

クローデットは強かったです。レイナの剣戟をすべて見切っていて、"迅雷一撃"の威力も凄かった。受け止めたレイナがはじき飛ばされ、雷撃に打たれ、これで姉妹の戦いの決着がつきました。





エリナが久しぶりに登場。レイナとエリナの絡みをもっと見たいので今後に期待です(・∀・)


崖下に転落してしまったレイナは生きていると思いますが、レイナの戦いはこれで終わりなのでしょうか？ ナナエルがはっきり「負け」と言ったし、クイーンズブレイドに敗者復活なんてあるとは思えないし、ヒロインなのに、レイナはどうなっちゃうの？
クローデットに参加の意思がなかったとか何とかでうやむやになるとか？…は無いですね（＾＾；

レイナは強くなってリスティに再会することが旅の目的で、（いまのところは）クイーンズブレイドで勝つことが目的ではないのだけど、これからレイナは物語にどう絡むのかな。OP 映像ではトモエと対峙しているし、レイナの今後を見守りたいと思います。




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