2009
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VIPER'S CREED ヴァイパーズ・クリード 第12話 「睛眼 -blindness-」(最終回) 感想

  • 19:57 |  Category [VIPER'S CREED]
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VIPERS CREED #12 VIPERS CREED #12

ラストエピソードは最後まで熱いまま幕を閉じました。
とりあえずざっくりと感想を書くと、それなりにいい終わり方で面白かったという印象です。

サイキ vs ウラ、決着。テレジア監査官の企みも暴露され、テレジアの末路は言うまでもなく死亡。
アルコン GS は再興に向けて再出発、この街に未来が開けたという END でした。


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ウラが乗った"音声入力による自律駆動"型マニューバブレードはかなり強かったですね。カットインが入ったのでアゲハが開発していたシステムなのかな。ハルキの死でアゲハが離脱したために完成出来なかった、ということでしょうか。
機銃が効かないなんて別の意味で酷すぎると思ったけれど、試作機のため調整が不充分で、たびたびシステムエラーダウンしたことが敗因になりました。

たぶんにご都合主義も含まれるかもしれないけど、ウラの性格が彼の運命を決定付けました。わざわざプロトタイプのマシンを駆ってサイキを殺そうとしないで、テレジアの言う通りに一帯の電力をカットしておけばこんなことにはならなかったはずなのに。"遊び"がウラ自身の命を落とす結果になりました。同時にテレジアの命運も。

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"サイキは人を撃つことが出来ない"と思い込んでいるウラ(と視聴者)を裏切ってサイキが引き金を引いたのはこれでよかったと思いました。
前回のエピソードも活きてくるし、あくまでサイキは「撃たないと決めただけだ」し、ここでウラを撃たなければそれこそ茶番です。すべてを犠牲にしてでも街を守るためにやるべきことをやるなら、撃つのは当然ではないかと。
最期の情けないウラの描写も悪人の末路に相応しかったです。ちなみにウラのマシンには漢字で"阿修羅"と書かれていました。



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目が見えないはずのサイキが強すぎると思ったのは秘密(汗)。
サクラコの的確なオペレートがあったとは言え、アレは間違いなくチートレベル…。でも許す。二人はいいコンビになっていました。

サイキ VS ウラのマニューバロイドの戦闘はかなり良かったです。いつも戦闘に関してはよく動く割りに惹かれるものがなかったのですが(汗)、今回のバトルは迫力も感じました。カッコよかった。


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テレビ局ジャック放映作戦はブレードマンたちの思惑通りに成功。サイキが持っていたディスクはダミーで囮、何とジミーが大きな仕事をしました(^^;
すべてが明るみになり、テレジアは軍のスケープゴートにされて、責任を取って自殺というカタチで射殺されました。テレジアもまた彼女なりにこの街を思ってのことだったかもしれませんが、行き過ぎた行為(もはや悪)は彼女自身に跳ね返ってきたという結果に。
黒幕的なモノとの戦いは終わっておらず、これから…。それはまた別のお話、というところでしょうか。



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ハルキが生きていました。
ハルキの死亡時の描写があっさりで薄いと感じたのでもしかしてとは思っていましたけど、これもありではないでしょうか。
稚拙かもしれないけど未来への理想に確固たる信念が加われば大きな可能性がある、という象徴ではないかと思います。ハルキ自身もいろいろなものを学んで成長したはずですし。
社名も"アルコン GS"から"ダイバセキュリティ"へと変わり、新社長としてオグマの跡を継ぐという意味でもなかなかいい落としどころだと思いました。


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アゲハが笑うようになってました。いい傾向です。
この唐突なサービスシーンはちょっとイミフ(笑)。これならもっとアゲハを映すべき!((



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すべてが終わって、サイキは姿を消しました。
途中サクラコとイイ雰囲気になったようなならなかったような場面もありましたけれど、サイキはいなくなってしまいました。

結局"見えているもの"が何であるか、明確な答えは出なかったように思うのですが、だからこそサイキとサクラコの関係がまだ途切れていない気がして、これもまたこれでいいカナと思ったり。
サクラコはその日が来るまで、コーヒーや砂糖を見るたびにサイキのことを思い出すのでしょうか。


サブタイトルの意味がちょっとだけ分かったような気がします。
睛眼と blindness って逆の意味なのにおかしいなと思っていたのですが、適当に大雑把に書くと、目で見えないものにも真実はあるだとか、見えないからこそ見えるものがあるとか、そういうことなのかな。それとも普通に今回のサイキのことだったのかな。…ま、あまり深く考えるモノでもないと思います。うん。

VIPERS CREED #12




『VIPER'S CREED ヴァイパーズ・クリード』は前半こそ展開の盛り上がりの薄さを心配していましたが、観終わってみると面白かったと思います。とくにラストあたりは前半の反動のせいか妙に熱くて、ここまで見続けてきて良かったと思えるほどでした。
それでも全体を通じていろいろ突っ込みたい部分はありますけれど…終わりよければもういいカナという気がしています( ̄▽ ̄)

この作品を作ってくださった制作者さま、CAST さまには感謝したいです。ありがとうございました。
加えてここまで記事を読んでくださった方、TRACKBACK でお世話になりましたブロガーの方々にも。どうもありがとうございました。
また別の記事でもどうぞよろしくお願いします。



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Author : Chel

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