
人は人とともに生きてく。






猟師の村びとたちの和解で終わるいいお話に泣けた。いろいろなものがテーマや演出に使われていて、それも話の味わいになってましたね。"貝"は周りも自分も赦せずに閉じこもっていた砂吉。砂吉の妻(海女)がサメに襲われて死んでしまったのも、赤潮で養殖漁がすべてダメになるのも自然が持つ残酷さ、仕方のないこと。それを真っ赤な色に染まる海の風景で重ねたところが毒々しくて、切なくて、何とも言えない、何も言えない気持ちにさせる、胸にきゅっとくるいい演出でした。
異変を察知した"囀る貝"は小さな声で鳴き続けて仲間を丘へ呼ぶ。仲間のために、生きるために。それがいろんなものを抱えながら支え合って生きていく村人たちや人の姿と重なってた。



そして砂吉と網元の和解の後、貝に潜んでいた蟲たちが最後にいっぺんに羽ばたいていくシーンに感動した。イメージ的な演出に加えて臨場感のあるカメラワークの映像が素晴らしい。アニメならではの魅せ方が活きてた。そこから余韻のあるエンディングにつながるのも毎回ホントいいよね。
うまく言えないけれど、やっぱりこの作品はいいなぁと思う。そんな『蟲師 続章』の第2話でした。
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