
告知から以降、『蟲師 続章』がはじまるのを待ってた。

奥深いというか、胸に響くというか。余韻がいいなぁ。妖や異形のものとして見える蟲は生命そのものや現象、世の理。そこにありながら不確かなもの。その蟲を通して描かれるのはいつでも人や人の心なんだよね。考えさせられるお話ばかりで、それがとても面白い。





今週は父親の酒の味を求めて、受け継いだ酒蔵を守りたくて、光る酒の偽モノを作り上げてしまった禄助という蔵元のお話。蟲師たちの会合に迷い込んでギンコたちと出会ったことで、禄助はまた一からまっとうに父親の味の酒を造ろうと思い直すのですが、その後に禄助が酒造りがうまくいかないときに、残しておいた蟲が見える光酒(ニセモノ)を呑んでみるという締めも良かった。


見えない蟲が見える。それはどこか掴めるはずなのに掴めない、けれど頑張ればいつか到達できるんだと思える心のチカラになるんだと思った。あやふやで幻のようなものだけれど、蟲はいつでもそこにある自然の理。神秘的に広がっている世界の奥深さ。「酔っている間だけ見える」と分かっているからこその趣があると思う。このしっとりと胸に落ちてくる味わいがいい。
物語を静かに支える BGM が今期も素晴らしい。どこかノスタルジーを感じさせる雰囲気たっぷりで、お話が良くて、じんわりと味わえるものがある、そんな『蟲師』をまた楽しめるのが嬉しいです。
蟲師 特別篇 「日蝕む翳」 感想
蟲師 続章 第01話 「野末の宴」 感想
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