
地球に流れ着いたクーゲル中佐と船団の巫女リナリアとの出会いの過去話。

第1話の裏、クーゲル中佐が地球に降り立ってからのお話で、レドと再会したときにはすでに死亡していたクーゲル中佐とマシンキャリバー ストライカーがどういう経緯で船団と地球の人々の啓蒙活動を行っていたかが分かる補完エピソードでした。
クーゲルは海賊船団の姉妹たちの抗争に遭遇し、地球の情報を得る代わりに船団の安定を願うリナリアに協力、神の御使いとして崇められる立場を演じることになったのですが、クーゲルは普通に上官としても人としてもいい人だったのですね。クーゲルは弱者を切り捨てる銀河同盟の規定に囚われずに、地球の人びとを導き、救おうとしていました。病に犯されていたリナリアが死んでしまうまでは……。

リナリアが病気でなければ、またストライカーがチェインバーだったら、クーゲルの救済のやり方も人生も変わっていたかもしれない。そう思うと人と人との出会いやめぐり合わせの運命というものを感じずにはいられません。同じように地球に降り立った銀河同盟軍の兵士のレドとクーゲルは違う生き方をしたんだなぁ…、と。
ストライカーがリナリアの遺言の映像を使ってクーゲルをそそのかしたように見えますが、あくまでもストライカーはパイロット支援啓蒙システムなんですよね。行き過ぎ感はありますがストライカーは銀河同盟の思想を優先する職務と使命に従っただけで…。クーゲルもリナリアを失うまではこの地で同盟の思想に縛られることはなかったのにね。
という訳で、常識人でいい人だったクーゲルが強硬的手段で人類を啓蒙することになった経緯のお話でした。クーゲルが死んだのもおそらくリナリアと同じ病に感染したからなのでしょうね。本編で語られなかった裏の話を観られて面白かったです。


海賊船団の姉妹の末っ娘 リナリアが可愛かった。リナリアは船団のことを考えていて、優しくて、献身的ないい子でした。だからこそその死がクーゲルに大きな影を落としたのが何とも言えず悲しい。
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