
知らされた日本政府の思惑。慎一の対抗策とエルダント帝国の運命は…!?



慎一が甚三郎から聞かされた日本政府の陰謀。経済も違えば魔法も使う未知の相手国に対して、自衛隊も動かせない状況で、日本政府が取った方法は文化的侵略。オタク文化を使ってエルダント帝国を絶対的影響下に置き、すべての外交を有利に進める。それは手軽な可能性の1つに過ぎず、慎一はどうとでも処理できる都合の良い捨て駒だった。
深く考えずに見ればなかなか理に叶ってるし、こういう物語の裏も見えていたし、何よりオタク文化とファンタジー世界が作品のモチーフなのだから、面白い展開です。


働き振りを褒められてさらにやる気を出していた慎一が利用されていたことを知ってまた引きこもってしまったけれど、慎一が自分の思いを信じて、エルダントのために自分に出来ることをすると立ち直ったのが良かった。それを支えたのがミュセルの言葉で、ミュセルがヒロインでした。わたしはミュセルもペトラルカも好きなのでちょっと複雑な気持ち。

しかし純真な女の子の想いと涙にはグッときますね…( ̄▽ ̄*) ミュセルかわいい。

エルダントでオタク文化を自給自足すればよその国の支配を受けないというのは確かにそうなのですが、このエピソードとしては落としどころをどう持ってくるのかな。まだ物語が続くなら慎一は日本政府の意向を何とかしていかないといけないのだけど、その前にこのアニメに一区切りつけるにあたって作風的にも慎一が日本と敵対したままでは話を締められないよね。
オタク文化の功罪という布石が最後にも活きてくるのでしょうか。オタク文化には悪影響もあるけれど素晴らしいものがある、人びとがそれを選び取ってお互いに理解し合えばきっと世界はいいものになる、というようなメッセージで締めれば作品的にも相応しいかなと思ったのだけど。


官僚としての甚三郎の言動は理解できる、だけど甚三郎の真意はどうなのかな。政府の傀儡で終わるのか、それとも黒いと見せかけていい人なのか? 細目キャラはやはり裏があるのか? 甚三郎の細目が開眼したのがちょっと怖いよ(^^;

来週はとうとう最終回。終わってしまうのは寂しいけれど、この作品らしく爽やかに、オタク魂を忘れずに、物語を締めてほしいな。
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