
主人公(仮)ちゃんの苦難と運命と恋愛の物語。『AMNESIA』の感想です。


乙女ゲーが原作のアニメは女の子が可愛いよね、なんてことを言いたいのではなくて、コレって本当に原作が乙女ゲーなん?と思ってしまうような不思議な感じのする作品でした。
ヒロインが何度も死亡しては世界線を移動する謎が妙に興味を惹いて続きが気になるのだけど、物語のメイン要素がまるきりサスペンス寄りで、イケメンたちとの甘いイチャラヴタイムどころでは無い、というね…( ̄▽ ̄;)

けれど世界の謎と記憶喪失の不安を抱えながら真実を求めて彷徨い続ける、そんな特殊な状況下で生まれるそれぞれ異なったシチュエーションでの恋愛模様が面白かったです。
中でもいちばん面白かったのはケントの世界でのエピソード。最初こそこの男はダメだ(^^; と思っていたのに、ケントのその不器用さと誠実さがヒロインに伝わってゆく過程に感情移入が出来て、ケントを応援したくなって、謎に迫る展開も面白くて、とても楽しめたエピソードでした。もっともメタ的には謎に近付き過ぎたせいでケントは 1 話ももたずにヒロインを失った訳ですが…(汗)、それも含めて面白かったです。

ファンタジー要素やオリオンの存在については作品の舞台設定や理由付け、そして導き手としても必要なものですね。同じ意味でオリオンが有能になることもないのですが、オリオンはいいキャラで愛着も湧いたし、そして予告で活躍してた。



主人公が可愛かった。CV は名塚佳織さんで、原作ゲームの関係でヒロインに名前が無く、クレジットでは"主人公"のみ、そして最後まで恋人たちから名前を一度も呼ばれることもなかったのでした。脚本や演出が少しやりにくかっただろうな、と関係ないことをふと思いました。
という訳で、『AMNESIA』は乙女向けらしい恋愛要素を備えつつ、謎解きとサスペンスが上手くミックスされていたアニメでした。各話の切り方とエンディングへの入り方もなかなか良かった。面白かったです。
OP テーマの「Zoetrope」と ED の「Recall」もいい曲でした。
最後にどうでもいいことですが、主人公の台詞にやたらと「…っ!」とか「…はっ!?」とかいうような感嘆符交じりのものが多くて、何となく『RAY THE ANIMATION』を思い出しました。こういうのってテキスト文の書き文字だとそうでもないのに声にすると少し気になるんですよね。…そうでもない?
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