2012
06
29

さんかれあ 第12話 「あの瞬間…俺は…」(最終回) 感想

  • 18:11 |  Category [さんかれあ]
  • Comment [ 0 ]
  • Trackback [ 13 ]
さんかれあ #12

最終話です。明確な結末はなかったけれど…。

プチホラーっぽい終わり方だったかな。
コメディ作品でもあるので全体的には明るくほんわりとした雰囲気があるのだけど、物語の奥底には人間とゾンビの悲恋がずっと漂っている感じがします。だけどたとえ悲しい運命だとしても、終わりを迎えるまでは、後悔しないように精一杯生きることが幸せで希望なんだ、というようなものもあって。


さんかれあ #12

最後のシーンにはそういう何とも言えない余韻を感じました。

礼弥が千紘に抱きついてキスをしたのは、礼弥の身体に何が起こったのか、ゾンビとしての衝動なのか、よく分からないですが、少なくとも理性が効かない状態での「千紘 LOVE!」な想いはあるはず。異変は気になるけれど、恍惚とした礼弥ちゃんがエロ可愛い。

対して千紘には、誰かの人生を背負う責任の重み、しかもそれがあとどれだけ生きられるか分からない未知のゾンビだったりする訳です。だけど同時に、夢だったゾンビっ子と暮らす幸せの日々がある。そこにはちょっとしたことですぐどちらかに傾いてしまうような脆さがありますよね。礼弥の学校のことを含めて前向きに踏み出した千紘が押し倒されたときの、困ったような、だけど幸せそうな表情が、そのことを絶妙に表していたような気もします。


さんかれあ #12

気持ちしだいで変わるのですよね。礼弥が手にしていた線香花火もその1つの答えで、たとえ短くても、儚くても、小さくても、一生懸命に生きればきっとそこに幸せはある。時間は短くても、想い合うふたりがともに一緒に生きることに意味があるのかなと思います。

後は団一郎も治療方法を見つけるために独自に動いているし、もしかしたらこの先に本当のハッピーエンドがあるかもしれない、という気もしていたり。作品の中で結末が示されていないのでどっちとも取れるような感じかな。運命は決まっていない、だから悲運も未来もあると感じました。


さんかれあ #12

周りも優しい人ばかりです。
萌路は気を遣ってくれるし、礼弥のための紫陽花料理も作ってくれる。蘭子は礼弥が女の子として思い残すことがないように背中を押してあげる。わんこはいい子だわぁ。

だから千紘も礼弥のために出来ることをしながら、礼弥と生きていけばいいよね。この物語の結末がどうなるかは分からないけれど、そのときが来るまで、運命を受け入れてふたりで一緒にいればいいと思います。それがふたりにとっての幸せになるのなら、時間も、結末だって関係はなくて。それを信じて進んでほしい、と思いました。


最後に、ゾンビとしてときどき怖さも見せる礼弥が可愛かった。それだけに礼弥と千紘の恋がどうなってしまうのかはすごく気になる…と書いておきます。



さんかれあ カテゴリの記事

さんかれあ 第01話 「私が…ゾンビに…なったら」 感想
さんかれあ 第02話 「成功…してた」 感想
さんかれあ 第03話 「さんか…れあ」 感想
さんかれあ 第04話 「普通の…女の子…」 感想
さんかれあ 第05話 「ゾンビって…コトは…」 感想
さんかれあ 第06話 「あなたに…出会えたから」 感想
さんかれあ 第07話 「おさな…なじみ…」 感想
さんかれあ 第08話 「偽りの…自由…」 感想
さんかれあ 第09話 「母の…手…」 感想
さんかれあ 第10話 「強い…思い…」 感想
さんかれあ 第11話 「特別…なんかじゃ…ない」 感想
さんかれあ 第12話 「あの瞬間…俺は…」(最終話) 感想
さんかれあ 第14話 OVA 「身はゾンビに…心は…」 感想

Comment

  1. コメントは承認制です。書き込みの内容はなるべくネタバレを避けてくださいね。記事の内容に関係のない独自の感想は反応に困ってしまいます。宣伝やマルチポストのコメントは気付きしだい削除させていただきます。あと返信に時間がかかる場合が多いです。ご了承くださいませ。そのほか詳しくは"このブログについて"をお読みください。

Comment Form

 管理者にだけ表示を許可する

Trackback

  • TRACKBACK はお返しさせてもらっていますがブログ運営会社のサービス設定や通信状況によっては届かないことがありますのでご了承くださいませ。言及リンク(URL 記述)は必要ありません。そのほか詳しくは"このブログについて"をお読みください。
*さんかれあ 12話「礼弥と千尋が結ばれるとき」(感想)[ 失われた何か ]
2012/06/29(Fri) 20:13

礼弥と千尋が結ばれるとき。 自分の短い時間を花火に託していた礼弥。 二人の物語の結末はどうなるのでしょうか。 畠山守=小俣真一さんはじめ、 演出スタッフの仕事が光った作...

*さんかれあ 第12話「あの瞬間…俺は…」[ 空 と 夏 の 間 ... ]
2012/06/29(Fri) 21:08

団一郎との対決を終え、取り戻した平穏な(?)日々。 だけど、千紘は改めて 礼弥のことを預かった責任の重さを感じてしまう。 普通でいたいと望む礼弥に どうしてあげられるの

*さんかれあ:12話感想&総括[ しろくろの日常 ]
2012/06/29(Fri) 22:04

さんかれあの感想です。 人間VSゾンビの恋模様。

*さんかれあ 第12話「あの瞬間…俺は…」[ いま、お茶いれますね ]
2012/06/29(Fri) 22:49

第12話「あの瞬間…俺は…」 続編製作ありきな終わり方でしたね。 (13話は円盤収録になるらしいです) 団一郎との決着を終え、残る課題は礼弥の体と生活を守ること。本来の目

*さんかれあ  第12話 「あの瞬間・・・俺は・・・」[ 北十字星 ]
2012/06/29(Fri) 23:03

DVD付き さんかれあ(6)限定版 ([特装版コミック])(2012/06/08)はっとり みつる商品詳細を見る  左王子蘭子、ワンコ力発揮!  散華礼弥が腐っていないか、匂いで判断する!  当

*さんかれあ 第12話[最終話][ 刹那的虹色世界 ]
2012/06/29(Fri) 23:03

さんかれあ 第12話[最終話] 『あの瞬間…俺は…』 ≪あらすじ≫ 父・団一郎と何とか和解に成功した礼弥は、引き続き降谷家に居候することになった。予期せぬ形で、多少の自覚もあ...

*さんかれあ 第12話(最終回)[ 日影補完計画(あ゛ぁやっちゃったなぁ… おい… な毎日w) ]
2012/06/29(Fri) 23:08

「あの瞬間…俺は…」 時間がないんだったらさぁ、なおさら後悔しないように生きなきゃ!女の子なら!!

*さんかれあ12話「あの瞬間…俺は…」の感想[ 真実悪路 ]
2012/06/30(Sat) 03:36

ようやく本題に入ったところ……。 礼弥を引き取ってこれからちゃんと普通の女の子にできるのか? と不安になる千紘、みたいな話からが物語だと思うんですよね。 ゾンビだけど学

*さんかれあ #12 「あの瞬間・・・俺は・・・」 <終>[ ゆる本 blog ]
2012/06/30(Sat) 04:50

あの極度の娘ラブパパ・団一郎から礼弥を託された千紘。 しかしプレッシャーが重くのし掛かる。「さんかれあ」の最終話。 萌路の厚意でアジサイの葉料理もバリエーションが増える...

*さんかれあ 第12話[ おちゃつのちょっとマイルドなblog ]
2012/06/30(Sat) 13:49

さんかれあ 第12話、「あの瞬間…俺は…」。 原作コミックは未読です。 もう最終回なんですね~。

*さんかれあ 第12話「あの瞬間…俺は…」(最終回)[ のらりんすけっち ]
2012/06/30(Sat) 20:15

みんな優しい子たちでほっこり(^^) 礼弥ちゃんのために用意した、萌路ちゃんのあじさいづくしごはんには感動した。 蘭子ちゃんは礼弥ちゃんに堂々恋のライバル宣言! 少なくとも恋

*アニメ感想 さんかれあ 第12話「あの瞬間・・・俺は・・・」[ 往く先は風に訊け ]
2012/07/01(Sun) 13:18

両立しない二人の幸福

*さんかれあ 第12話(終) 『あの瞬間...俺は...』 ヒロイン対決が険悪ムードにならなくて良かった。[ こいさんの放送中アニメの感想 ]
2012/07/08(Sun) 13:16

礼弥パパ去って一安心。とはならず不安でいっぱいの千紘。この先も礼弥の体を腐らせずに保てるか何の保証もないからです。・あの蘇生丸は不完全。・頼みの綱の爺さんはボケ気味。礼...

SEARCH

RECENT ENTRIES

CATEGORY

openclose

Calendar

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
2016年12月 (1)
2016年10月 (21)
2016年09月 (45)
2016年08月 (31)
2016年07月 (40)
2016年06月 (33)
2016年05月 (40)
2016年04月 (53)
2016年03月 (27)
2016年02月 (34)
2016年01月 (67)
2015年12月 (53)
2015年11月 (61)
2015年10月 (61)
2015年09月 (39)
2015年08月 (68)
2015年07月 (73)
2015年06月 (44)
2015年05月 (59)
2015年04月 (55)
2015年03月 (69)
2015年02月 (69)
2015年01月 (81)
2014年12月 (62)
2014年11月 (64)
2014年10月 (60)
2014年09月 (54)
2014年08月 (49)
2014年07月 (37)
2014年06月 (61)
2014年05月 (66)
2014年04月 (66)
2014年03月 (97)
2014年02月 (86)
2014年01月 (95)
2013年12月 (62)
2013年11月 (62)
2013年10月 (67)
2013年09月 (75)
2013年08月 (85)
2013年07月 (92)
2013年06月 (78)
2013年05月 (82)
2013年04月 (79)
2013年03月 (63)
2013年02月 (46)
2013年01月 (50)
2012年12月 (54)
2012年11月 (75)
2012年10月 (49)
2012年09月 (48)
2012年08月 (68)
2012年07月 (66)
2012年06月 (42)
2012年05月 (44)
2012年04月 (31)
2012年03月 (44)
2012年02月 (46)
2012年01月 (26)
2011年12月 (6)
2011年05月 (53)
2011年04月 (62)
2011年03月 (47)
2011年02月 (21)
2011年01月 (4)
2010年05月 (37)
2010年04月 (60)
2010年03月 (46)
2010年02月 (43)
2010年01月 (47)
2009年12月 (28)
2009年11月 (6)
2009年10月 (7)
2009年06月 (1)
2009年04月 (41)
2009年03月 (74)
2009年02月 (80)
2009年01月 (80)
2008年12月 (62)
2008年11月 (72)
2008年10月 (39)
2008年09月 (14)
2008年08月 (4)
2008年07月 (4)
2008年06月 (4)
2008年01月 (2)
2007年12月 (6)
2007年10月 (1)
2007年09月 (2)
2007年07月 (12)
2007年06月 (16)
2007年05月 (12)
2007年01月 (3)
2006年12月 (18)
2006年11月 (13)
2006年10月 (8)
2006年09月 (6)
2006年08月 (7)
2006年07月 (13)
2006年06月 (4)
2006年05月 (7)
2006年04月 (9)
2006年03月 (61)
2006年02月 (9)
2006年01月 (11)

PROFILE

Chel
Author : Chel

* おもに深夜アニメの感想/レビューを書いています。…のはずがいつのまにか朝/夕方アニメの感想が多くなってた。どうしてこうなった。
* 妄想系劇場型、思い込み脳内補完の感想記事をよく書きます。解説や考察は出来ません。

* テキストや画像の流用はご遠慮ください。
* このブログについてはこちらをどうぞ