2012
06
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黄昏乙女×アムネジア 第10話 「喪失乙女」 感想

黄昏乙女×アムネジア #10

60年前の悲しすぎる真実。
それと小指をぶつけると死ぬほど痛いのも過去から未来へと続く永遠の真理というお話( ̄□ ̄;)



黄昏乙女×アムネジア #10
黄昏乙女×アムネジア #10
黄昏乙女×アムネジア #10
黄昏乙女×アムネジア #10

いままでにあった描写の通りに、夕子が死んだのは疫病という祟りを鎮めるための人身御供なのでした。状況からみると疫病というのも鉱毒に思えます。祟りだというのも時代背景的に微妙なのですが、それこそ恐怖や絶望感の中で生まれる人間の心理だったのでしょうね。でもそれよりも、とにかく夕子の悲しい過去の真実が胸に詰まります。

夕子は優しい子でした。アサにも、妹の紫子(霧江の祖母)にも、おそらく誰にでも。優しくて、美しい少女でした。心の強ささえ感じるほど。姉妹の喧嘩だって、どちらも相手を想う優しさがすれ違ってしまっただけですよね。

そんな夕子が、銅人(アカヒト)に選ばれたアサも悪くない、夕子自身も悪い訳がないのに、祟りに怯えた村人によって地下の祠に閉じ込められ、誰も救えるはずのない生贄として捧げられたのでした。
閉じ込められて、身体を震わせながらも、自分が犠牲になればアサも紫子も人柱にならなくて済む…と自分に言い聞かせるようにつぶやく夕子が優しすぎて切ない。・゚・(ノД`)・゚・ はーん。


黄昏乙女×アムネジア #10

だけど鏡で自分の表情を見て、本当の気持ちと非情な現実に気付いてしまって、助けて、ここから出して!と必死に叫ぶ夕子を見るのが、もっともっと辛くて、悲しかったです。優しさだけで納得できるはずのない理不尽さを前にした、普通の中学生の少女としての反応が、とても人間的で、だからこそ胸が痛かった。

こんな酷い仕打ちを受けても誰のせいにもしたくないという優しさと、自分の醜い感情を認めたくないという思いが、夕子から切り離されて、影夕子を生みました。想像は出来ていてもその過程と事実を目の当たりにするときついものがありますね。


そしてわたしが思うことはやはり前回と変わりません。いまの夕子ならきっと貞一やみんなの想いをチカラにして自分と向き合うことが出来る。自分の醜い部分を受け入れられる。前へ進めるはず。
憎しみや悲しみや未練と、忌まわしい記憶しかない影夕子は、夕子にしか救えません。夕子にはもうひとりの過去の自分を救ってあげてほしい。
すべてを受け入れることで、今回貞一が感じたように、本当の自分を夕子が取り戻すことが出来ますよね。それを期待しています。
そして再び夕子と貞一がきゃっきゃうふふする姿を心から期待してます。



今週のサービスカットは着替えとお風呂。

黄昏乙女×アムネジア #10
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黄昏乙女×アムネジア #10
黄昏乙女×アムネジア #10

普通の着替えなんだけど裾をめくり上げてのパンチラにはどこかいけない感じがして(*´д`*)ハァハァしてしまいます。貞一くんは目を背けちゃダメだ。
わたしはこのエロい感情を切り離して捨てたほうがいいのでしょうか、いや、そうではなく、ありのままの自分を受け入れるべきだと思うのです(反省の色なし)。



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