2012
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夏目友人帳 肆 第6話 「硝子のむこう」 感想

夏目友人帳 肆 #06

わりとコメディ回だったけれど、今週も思ったことを書き殴り。

貴志が小瓶に閉じ込められて妖に奉納されそうになったお話。前編で、全体的にコメディ色が強かったです。

夏目友人帳 肆 #06
夏目友人帳 肆 #06
夏目友人帳 肆 #06

貴志の姿になったニャンコ先生が引き起こす面倒事が観ていて楽しかった。
ニャンコ先生は自由に振舞いすぎ。塔子さんカワイイ。偽貴志に迫られて赤くなる委員長が可愛い。もうずっと多軌に押されているけどね(汗)。貴志が委員長に言い訳する後日談はあるのでしょうか。見たい。

とにかく楽しかった、だけどそれだけで『夏目友人帳』が終わる訳もなくて。
貴志が友人と自分との関係や距離をあらためて見つめ直すことになるのが今回のエピソードなのかなと思いました。ちなみに貴志にとっては妖もある意味人と変わらない"友人"なのですよね。これまでも語られてきたように。

妖が見え、ときには妖に狙われる貴志が、これから先どうやって、どんなふうに友人たちと付き合っていくのか。でもほとんど答えは出ているのですよね。貴志はいまの幸せで温かな時間を失うのが怖いのです。失うのが怖いと思うほどに貴志は友人という大切なものを手に入れているのです。
だけど人には妖が見えないから、貴志が自分のことを理解してもらうことがむつかしい。そこでまずは田沼なのでしょうか。田沼は貴志や妖のこと、ニャンコ先生のことを知っていますから。

貴志は田沼を巻き込んでしまうことが嫌でした。でも田沼はそんなことは関係なく、ただ友だちだから、貴志を助けたいと思った。逆の立場なら貴志だってそうすることを知っています。
だから貴志も同じようにもう少し深く踏み込んでみればいいのです。自分のせいで友人が傷付くのは誰だって見たくない、でも見たくないから遠慮したり微妙に距離を取ったままなのは本当の友人なのでしょうか、そのことに気付くべきなんだと思います。第3期でも同じようなことがあった気もしますけれど。


夏目友人帳 肆 #06

その橋渡しがニャンコ先生でした。きっとニャンコ先生は分かっていて、田沼を信用もしていて、最初から田沼に事情をバラすつもりだったはずです。
こうして田沼もニャンコ先生と一緒に鬼猿面の妖怪を探すことになりました。友人のその思いの意味を、貴志は閉じ込められた硝子のビンの中から見て、感じることになると思います。あるいは貴志が友人との間に作っているものがガラスなのかな。お互いに相手の姿は見えるけれど、手を伸ばしても決して触れられない壁。…そんなものは本当の友人とのあいだには要りませんよね。

そして人とも妖とも仲良くなれる貴志なら、その貴志だけの立場で何か出来ることもあるはず。それを見つけていけばいいと思います。

まずは妖に理解のある友人から。そのあとはたぶん時間がかかるだろうけれど、妖のことを知らない友人とも。とても大切に思っている彼らと本当の意味での友人になれる日が、いつかきっと来ますよね、貴志くん。そしてそのあとには"家族"とも…



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Author : Chel

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