
人は夢とともに強く生きてく。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第13話(番外編)の感想です。

番外編なのだけどホントの最終回という感じで、面白くていいお話でした。
時系列では本編の後、カナタが時告げ砦に来てからちょうど1年が経つくらいで、リオに手紙を届けることになったカナタが道中でみんなに夢を聞いて回るというお話。

水掛け祭りを迎えた街で、カナタとリオが語る炎の乙女の伝承と夢を通して描かれたものは、いつか世界が終わるとしても、人が夢を持つ限り未来はある、だから前を向いて強く生きていけるという人の持つチカラ。最後にもう一度この作品のテーマが上手くまとめられた感じで、滅びゆく世界の中で強く生きていくカナタたちの姿に感動を覚える、いい締め方でした。いやホント、この話を最終回として放送の最後に持ってきてもいいんじゃないかなー、と。


あと最後の最後で世界の秘密がより詳しく明かされることになりました。この世界の地図とリオの話によると、カナタたちのいるところはいまの日本あたりの位置で、かなり地形が変わってる。人の住める土地はかなり少ないらしく、かつてのユーラシア大陸はほぼノーマンズランドになっていて、砂漠化はいまも広がり続けてる。航空機の技術は失われてる…ということでした。
世界観を決定付けるような話は今回のような番外編で語られるくらいでいいかもね。本編では滅びゆく世界が舞台だということが分かればよかったから。





カナタに語るカタチでみんなの夢を聞くことができましたが、身近なものや微笑ましいものが多くて、だからこそみんなが精一杯に生きてる、これが生きてるってことなんだと思った。

夢を語ったノエルとユミナがかわいかった。ノエルはかわいくていい子だから、ノエルを好きになる人はきっといるよ!(^^;

そしてみんな目標や夢を持って、迷ったり決断したりしながら、それぞれの自分の道を進んでいく。「リオの夢に一緒についていく」と言ったカナタもいつか自分の夢を見つけて進んでいくことをリオが分かってたのがよかった。そうだよね。人が成長して進みながら掴んでいく夢や未来は無限の可能性があるのだから。
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