2012
03
14

夏目友人帳 肆 第11話 「一枚の写真」 感想

夏目友人帳 肆 #11

貴志の両親の思い出のエピソードです。前編でしょうか。今回もすごくいいお話でした。

夏目友人帳 肆 第11話 「一枚の写真」

最後に塔子さんが言った「いってらっしゃい、貴志くん」に何だか泣けてきました。
もう本当にごく自然に藤原家が貴志の家になってきているのですよね。ここが「ただいま」と言って貴志が帰ってくる家なのですよね。それをあらためて感じてしまいました。

貴志の実家を手放すという電話があってから、塔子さんは貴志の様子をずっと気にかけていました。だけどいつものように見守って、貴志が自分から話してくれるのを待っていたのですよね。そんな親心だと思います。
だから貴志に名前を呼ばれたとき、塔子さんは料理中のコンロの火を止めてちゃんと話を聞こうとしました。このちょっとした仕草や態度で、あぁやっぱり塔子さんだなぁ、いいなぁ、と思いました。そして過去に向き合い、前を向いて進もうとしている貴志に、「いってらっしゃい、貴志くん」という笑顔ですよ。ステキすぎます、塔子さん。


夏目友人帳 肆 #11

今回も貴志の成長のお話でした。あるはずだった家族の幸せを失くした悲しみと痛み、それを忘れてしまうのではなくて、思い出として胸にしまって、乗り越えていくから前に進めるんですよね。そしてその先にあるのが、いつかきっとくる、貴志が藤原家の本当の家族になること。貴志が両親の思い出に向き合うことはそのために必要なステップなんだと思います。

貴志に前へ進むチカラをくれたのは大切な友人たち、大好きな藤原夫妻という貴志をいつでも迎えてくれる暖かい場所。友人がちゃんと貴志を見て心配して、大事なことを気付かせてくれる。塔子さんだけでなくて、滋さんが3人で写真を撮ろうと言ったのもそうだし、過去の話なんだけど、滋さんは貴志に「もうここは貴志の家なんだから」と言ってくれました。
みんなが貴志を想って、受け止めてくれるから、強くなれる。その起点となったのが藤原夫妻との出逢いで…、何だかもう貴志に代わっていろんなものに感謝したい気持ちです。

次回のお話では、誰かほかの人の両親との関係からも何か大切なものを感じたりするのかな。少しずつ前へと進んでいる貴志は、これからもガンバレ。



夏目友人帳 肆 #11 多軌

多軌が可愛いです。ニャンコ先生をもふもふする多軌をもふもふしたいデス。

あとニャンコ先生が歯を磨くことにびっくりした(笑)。



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  2. 2012/03/14(Wed)  20:32あるるかん  #- [] [編集]

    夏目の過去は切なくなりますね、それでもいい話だなとしんみりできます。彼は両親に似ていますね。たしかレイコは母方の祖母でしたが、レイコ似なのは隔世遺伝なのかもしれませんね。あと父が小西さんでしたね(笑)。
    夏目も辛い境遇でしたが、今みたいな日々を得ることが出来てよかったですよ。ニャンコ先生も夏目の友人たちとはうまくやっているようですね。


    名取が然り気無く登場しますよね。ユリコの部屋にも飾られたりしてるし。多軌や笹田が買ったCDももしかして名取が歌ってたり、朗読してたりして(笑)


    多軌が久々に登場して嬉しかったです!!個人的にはアニメオリジナルで笹田を登場させるより、その役回りを多軌にあてがって欲しいんですよ。彼女は原作でも出番は少な目ですし、尚更思ってしまいます。サトリナさんの声も合間って凄くいいです。
    多軌は『知っている』だけで、あとは普通だから田沼と違って使いにくいのかもしれませんね。それとアニメスタッフは笹田を偏愛して贔屓しているんでしょうね(笑)。


    『夏目友人帳』の女性キャラクターは貧乳キャラが多いですね、多軌や笹田が横を向いたときは胸が男性とあまり違いがなかったような(笑)。


    ひとつ気になるのは、笹田は夏目(偽)に「お前、美味しそうだな」と言われた後だったのに普通に接していたのは、何かフォローが入ったからでしょうかね?夏目にはそれは苦手そうですが。
    映像特典とかで出ないかなぁ(笑)



  3. Re:

    2012/03/15(Thu)  19:57Chel  #uWMNODuI [] [編集]

    ▼ あるるかん さま
    貴志は昔がああだっただけに、いろんな人との出逢いがほんとうに良かったですよね。貴志を見守ったり、守ったり、おせっかいもやくニャンコ先生の存在も大きいです。

    > 『夏目友人帳』の女性キャラクターは貧乳キャラが多い
    そういえばあまり気にしてませんでしたがそうかも(笑)。ま、この作品での重要な要素ではないですが。
    あと委員長も多軌も原作でやっぱり出番が少ないんですね。恋愛要素が表に出る作品でもないので、しかたないのかな。言われてる通りに動かしにくいのもあるのかな。

    > 何かフォローが入ったからでしょうかね
    いろいろあったんでしょうねぇ。その様子が描かれなかったのがちょっと残念ですが、それは視聴者が自由に想像してね、ということかもしれません。でも見たいですねー(^^;

    コメントありがとうでした!



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Author : Chel

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